アルジェイド®は、JIS規格品に比べ、大幅に平坦度と板厚公差を向上させ、残留応力の低減
を実現した5052アルミ合金厚板です。
これまでのアルジェイド®に比べ、平坦度と板厚精度を更に向上させ、製品板厚を従来の
50mmまでから100mmまでに拡大しました。
切削加工時間の短縮、加工後の歪み取り焼鈍の削減や、歩留りの大幅な改善に寄与します。
アルジェイド®は、お客様のコスト削減に貢献します。
出展:(株)神戸製鋼所「アルジェイド®」1-A0-022-01
特徴 |
□改善を積み重ねた製造工程により、平坦度を向上! |
□卓越した圧延技術により、JIS規格の約1/4の板厚精度を実現! |
□独自の熱処理技術により、板内部の残留応力を大幅に低減! |
材質 |
A5052P-H112(JIS H4000) (株)神戸製鋼所材 |
成分 |
Si |
Fe |
Cu |
Mn |
Mg |
Cr |
Zn |
Al |
0.25以下 |
0.40以下 |
0.10以下 |
0.10以下 |
2.2~2.8 |
0.15~0.35 |
0.10以下 |
残部 |
板厚精度 |
板厚 |
4 |
5 |
6 |
6超~12以下 |
12超~16以下 |
16超~19以下 |
19超~21以下 |
21超~22以下 |
22超~27以下 |
27超~35以下 |
アルジェイド® |
±0.06 |
±0.07 |
±0.08 |
±0.10 |
±0.15 |
±0.18 |
±0.20 |
±0.22 |
±0.25 |
±0.30 |
板厚 |
35超~49以下 |
49超~54以下 |
54超~64以下 |
64超~74以下 |
74超~100以下 |
アルジェイド® |
±0.40 |
±0.50 |
±0.60 |
±0.65 |
±0.85 |
板厚精度比較 |
板厚 |
4以上~5以下 |
5超~6以下 |
6超~8以下 |
8超~11以下 |
11超~12以下 |
12超~15以下 |
15超~16以下 |
従来のアルジェイド® |
±0.08 |
±0.10 |
±0.15 |
±0.20 |
JIS交差 |
±0.35 |
±0.45 |
±0.50 |
±0.60 |
±0.70 |
板厚 |
16超~20以下 |
20超~22以下 |
22超~29以下 |
29超~35以下 |
35超~40以下 |
40超~45以下 |
45超~50以下 |
従来のアルジェイド® |
±0.20 |
±0.30 |
±0.40 |
±0.50 |
JIS交差 |
±0.80 |
±0.90 |
±1.0 |
±1.1 |
±1.3 |
表面平坦度 |
板厚 mm |
4~50mm |
50超~70mm |
70超~100mm |
アルジェイド® |
0.2㎜/1M |
0.6㎜/1M |
0.8㎜/1M |
機械的性質 |
板厚 mm |
引張り強さ N/mm2(kgf/mm2) |
耐力 N/mm2(kgf/mm2) |
伸 び (%)
|
4以上~13以下 |
226 |
133 |
23 |
13超~100以下 |
203 |
104 |
31 |
製造寸法(mm) |
板厚 mm |
幅×長さ |
4~100 |
1250×2,500 |
1525×3050 |
アルジェイド®採用による加工品のトータルコスト削減例
-
板厚精度が高いため、部分的に切削が不要となり素材費と加工費、加工時間の削減が可能!
-
元板に平坦度が大きいと、切削代を多くする必要があるため、より厚い板厚から削りだす必要がある。
-
強い残留応力により加工後に歪みが発生するため、 歪み取り境鈍や再加工を行う必要がある。